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「まちづくりへの提言」(分括版・第3分科会提言) 新函館市総合計画 まちづくり市民会議 | 函館市

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第3分科会 「快適・安全」

【主なキーワード】

提言にあたって

(現況と背景)

少子高齢社会の到来により、戦後60年の人口増大を前提とした都市経営は終わ

りを告げ、効率的な自治体経営が求められる時代となった。一方で、中央集権的な

体制から、地方分権を推進し、市民参加型の地域行政へと移行することが、自律的

な地域社会を構築するための重要な課題となっている。

(函館の価値と魅力)

函館は、三方を海に囲まれるとともに、函館山、横津山系、恵山などの山並み、

大小の河川、さらに田畑や牧草地なども含めた水と緑に恵まれた環境にある。同時

に、縄文以来の文化の蓄積や、幕末開港以来形成されてきた独特な街並みの景観な

ど、文化的な資源にも恵まれている。

(今後の方向性)

これからの函館は、時代の制約の中で過去の蓄積や自然の恵みを生かしながら、

持続可能

(サスティナブル)で循環型の、

自然と共生する地域社会づくりを目指す。

そのために、郊外の無秩序な開発を抑制し、自然環境、生態系、自然景観を守りな

がら、安全で快適な都市環境を持つ、コンパクトなまちづくりを推進する。

(3つのテーマ)

第3分科会では、

この方向性を実現するため、

「コンパクトで快適・便利なまち

(市

街地・住宅・公共交通)

「自然と共生する美しいまち(環境・景観・衛生)

「誰

もが安心して暮らせるまち(安全・安心)

」の3つのテーマを設定し、それぞれにつ

いて今後の方向性と具体的なアイデアの提案を行った。

土地利用、市街地、公共交通、住宅、公園・緑地、景観、環境保全、廃棄物、

(3)

(共通の視点)

なお、3つのテーマに共通する視点として、3つの「輪(和)

」を念頭に置いてい

る。この「輪(和)

」には、人と人との結びつき、地域コミュニティでの和らぎや優

しさ、水と緑のネットワーク、生態系における生命、水、エネルギーの循環、人と

自然との調和、などの意味が込められている。

・ 人 の 輪 ( 和 )

: ま ち づ く り へ の 市 民 参 加 、 民 間 活 力 の 活 用 、 地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ の

再生(地域活動への参加やコミュニケーションの活性化などによる

地域力の再生)

、及び高齢者、障がい者、子どもなどのすべての市

民が共に支え合う社会などを意味する。

・水の輪(和)

:河川、海洋の環境保護、親水空間の整備、水資源確保、及び災害対

応などを意味する。

・緑の輪(和)

:山林、田園地帯、公園、緑地等の環境保護とネットワーク形成、及

び 市 街 地 の 無 秩 序 な 拡 大 を 止 め る 外 縁 部 の グ リ ー ン ベ ル ト 化 な ど

(4)

テーマ1

コンパクトで快適・便利なまち(市街地・住宅・公共交通)

提言の視点

(背景と課題)

函館市はその発展過程において、旧市街地から郊外部へと市街地を拡大してきた。

その変化の要因は、人口増加、核家族化の進展に伴う世帯数の増加、経済発展に

伴う所得増加、自家用車普及とマイホーム志向(借地・借家生活からの脱却)

、さら

に旧亀田市との合併時における見返りとしての公共・公益施設の分散的な整備など

であった。

今後の少子高齢社会においては、持続可能なまちづくりを行っていくために、道

路、公共交通、上下水道、公園、福祉、医療、教育など、公共・公益分野の社会的

コストを適切にコントロールしていく必要がある。

(今後の方針)

今後は、市街地の拡大を限定的に抑制するとともに、適切な土地価格の形成を誘

導することにより既成市街地の有効利用を促進し、水・緑と街並みのバランスの取

れたまちづくりを推進する。

また、公共交通を重視し、高齢者や障がい者を中心とする歩行者に優しいまちづ

くりを進めることにより都心居住を推進し、失われつつある地域コミュニティの再

生を図る。

1. 1 土地利用

主な課題

・ 無秩序な郊外発展が行政コストを増大させている

・ 市街化調整区域で市街化区域編入を望む声もある

・ 旧市街地では適切な価格の住宅用地が不足し市外(上磯町、大野町、七飯町)

への人口流出を招いている

・ 人口流出は地価だけではなく住宅建設コストも原因

・ 土地利用では上磯町、大野町、七飯町との調整が重要

・ 地権者のまちづくりへの協力が必要(公共の福祉の観点からの私権の制限)

・ 狭小宅地が土地の有効利用を阻害している

・ 独特な不動産取引慣行が借地における建築物の改装などを阻害し、市街地の

(5)

提言の内容

〇 田 園 地 帯 へ の 市 街 地 拡 大 の 抑 制 と 既 成 市 街 地 の 利 用 密 度 向 上 に よ る コ ン パ

ク ト シ テ ィ の 実 現

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 市街化調整区域における開発の抑制(規制強化) ・ 用途地域等の規制強化(無秩序な開発の抑制)

・ 市街地において重点的に整備すべき地区における都市基盤施設の優先整備(住み易さ、 歩き易さ重視)

・ 新規開発における公共施設(下水道、公園等)の附置義務の制度化 ・ 定住化促進施策と連動した土地利用の促進

・ 土地利用に関する上磯町、大野町、七飯町との連携、調整の強化

〇 居 住 者 や 商 業 事 業 者 等 の 利 用 ニ ー ズ に 対 応 し た 適 切 な 土 地 価 格 形 成 の 誘 導

に よ る 既 成 市 街 地 の 有 効 利 用 促 進

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 利用収益に基づく適切な土地価格形成の誘導(収益還元法) ・ 値上がり期待からの投機的土地所有の制限

・ 不在地主への働きかけ強化による低未利用地の活用促進

・ 市街地中心部での地価高騰の回避による商業系、住宅系の土地利用促進

・ 中心部での公共開発に伴う資産価値増加による利益は固定資産税、都市計画税等で適 切に公共に還元

・ 低未利用地の活用促進と老朽建物群の建て替え促進のため、不透明な不動産取引慣行 を廃止、是正

・ 行政(公社等)が長期保有する未利用地の民間への早期供出

・ 狭小宅地の合筆支援や共有化(不動産証券化等)の促進による土地の有効利用促進

〇 都市機能と緑地・水系をバランス良く組み合わせた適切な都市環境への誘導

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 新外環状道路のグリーンベルト化(市街化の範囲を内側に制限) ・ 海辺を活用する地域整備と土地利用

・ 水源確保、崩落防止、景観形成等を目的とした、山岳地、傾斜地における開発制限に よる緑地保全

〇 地区別のまちづくり、土地利用に地域の声を生かす仕組みづくり

◆ 具体的な施策・事業の提案

(6)

・ 旧4町村地域の土地利用は新函館市全体の中で考える ・ 郊外流出の受け皿を旧4町村地域に

・ 旧4町村地域との連携は定住人口ばかりではなく、観光、産業面の連携も強化

1. 2 市街地

主な課題

・ 空き地、空き家が多く活用されていない

・ 虫食い状の土地の整理がなかなか進まない

・ 西部地区における老朽空き家は権利関係が複雑なケースが多い

・ 旧4町村地域での過疎化に伴う空き家問題

・ 無秩序な市街地形成と後追い的な交通網の整備

提言の内容

〇 郊 外 へ の 拡 大 を 抑 制 し た 限 定 的 な 市 街 化 区 域 内 に お け る 都 市 基 盤 の 重 点 的

な 整 備 に よ る 都 市 構 造 の 再 構 築

◆ 具体的な施策・事業の提案 ・ 市街化区域の膨張を抑止 ・ 公共施設整備を重点地区に集中

・ 重点地区は複数設定(中心は一つではない)

・ 函館の中心(コミュニケーション、情報交換の場)を明確にとの意見もあった

〇 商業、居住機能の融合したまちづくり(街なか居住)の実現

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 空き家解消のため、ターゲットを設定、資金補助

・ 高度(高層)利用抑制による空き地、空き家の有効利用促進

・ 個人、民間企業に対する生活インフラ充実の支援(定住促進のため)

〇 市街地内の重点整備地区を結ぶ交通網の充実

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 市街地内の重点整備地区を結ぶ道路、公共交通等の交通網の充実

〇 その他

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 函館らしい街並み(ブランド)の維持・保全 ・ 函館駅周辺を若者向きの地区に

(7)

1. 3 公共交通

主な課題

・ 路面電車の一層の活用のためには利便性の向上が必要

・ 路面電車の軌道が道路を狭くしている

・ 公共交通の経営が成り立つ運営方法

・ 新幹線へのアクセス対応

・ 冬季の交通問題

・ 交通網整備と都市計画の間で整合性が不足

提言の内容

〇 都市計画と整合的な総合交通計画の策定(路面電車、バス、タクシー、自家用

車等の複合的有効活用)

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 交通弱者に優しい交通体系の確立

・ 路面電車を中心としたまちづくり(都市景観との調和、環境への負荷低減) ・ 公共交通路線に応じた道路整備

・ 分かり易い交通網(公共交通、道路網)の整備

・ 交通情報システムの充実(駐車場、渋滞情報、事故情報、工事情報等)

〇 交通手段間の連携強化(バスと電車、公共交通と自家用車等)

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ バス∼電車、及びバス・電車∼自家用車の乗り換え利便性の向上

・ 主要交差点(本町、湯の川等)にパーク・アンド・ライド用のミニ・ターミナル(雨 雪・障がい者対応)を整備

・ DMV(デュアル・モード・ビークル)の導入(JR・市電∼バス)により、郊外部 はバス、中心部は電車の棲み分けを明確にし、市電路線でのバスとの重複を解消 ・ JR∼市電の相互乗り入れ

〇 広域の交通システムとの連携を見据えた公共交通網の再構築

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 新函館駅、函館空港への路面電車の延伸(市電路線は函館駅∼弁天、谷地頭のみとし、 他は廃止との意見もあった)

(8)

〇 車輌、電停、軌道等の改善による市電の利便性向上

◆ 具体的な施策・事業の提案 ・ 低床車輌の導入促進

・ 歩道に沿った市電軌道として歩道から乗れるように(電停=島は廃止、違法駐車は排 除)

・ 架線の不要な車両(電停でバッテリー充電等)の導入 ・ 車道拡幅のための市電路線の単線化

〇 その他

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 本町交差点の構造改良(電停、横断歩道、地下通路、タクシー乗降場) ・ 乗合タクシーによるサービス改善

・ バス、電車、タクシーに利用可能な交通費補助制度の導入(高齢者、障がい者) ・ トロリーバス(市電のように架線から電力の供給を受けて走るバス)の導入

1. 4 住宅

主な課題

・ 一軒家に一人暮らしの高齢者が増えている

・ 高齢者住宅の改築は資金面などで大変

・ 個人住宅が街並みの景観を阻害する例がある

・ シックハウス症候群の問題

・ バリアフリー対応の建物、まちづくり

提言の内容

〇 若い人と高齢者が同居できる空間の提供と年齢層の偏らないバランスの取れた

まちづくり

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 高齢者一人暮らしの一軒家をバリアフリーの共同住宅に(新築/空き家の改造) ・ バリアフリー化が難しい老朽建築物はエリア指定で若者向けに

・ 高齢者向け共同住宅と若者向け共同住宅の複合施設建設促進

〇 都市計画と整合的な公営住宅配置計画の策定と重点整備地区への再配置

◆ 具体的な施策・事業の提案 ・ 公営住宅再整備時の移転検討

(9)

〇 良好な都市景観を形成するための建築物や都市基盤施設のデザインコントロール

の実施

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 都市のイメージカラーの制定(地区別) ・ 住宅メーカー、建築士との連携強化

〇 住宅が景観形成の重要な要素であることに対する市民と建設事業者の認識の向上

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 景観形成の啓発事業の促進(講習会、西部地区街並み見学会)

〇 その他

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 住宅・都市関連のデータベース作成(空き地、空き家、老朽化、耐震等) ・ 住宅資材の共同購入による建築コストの削減

・ 健康に害のある建築資材の使用禁止

(10)

テーマ2

自然と共生する美しいまち(環境・景観・衛生)

提言の視点

(背景と課題)

市街地の郊外発展に伴い、田園地帯や山林などの自然破壊が進んだ。また産業や

生活の高度化に伴って、廃棄物や排水の膨大な量や質も問題となり、環境への負荷

は日々増大している。

生活空間においては、身近に親しめる水や緑の空間が不足している一方で、既存

の公園やグリーンベルト等が十分に活用されていない現実がある。

また、西部地区においては市民と行政の協力によって美しい街並みの保全、育成

が進みつつあるが、全市的には景観に配慮したまちづくりが行われているとは言い

難く、自然景観などに対する市民や企業の保全意識も十分とは言えない。

(今後の方針)

今後は持続可能なまちづくりを目指して、無秩序な自然破壊の進展を食い止める

とともに、ゴミ処理や生活・産業排水、自動車の排気ガス等による水質・大気・土

壌の汚染を抑制し、資源循環型の省エネルギー社会を構築する。

また、既成市街地においては既存の公園、河川、広路等を有効利用し、緑を増や

す市民活動を広げながら、海、山、田園地帯に囲まれ、水と緑との調和の取れた、

自然と共生するまちづくりを推進する。

さらに、西部地区における景観形成に関わる市民と行政の経験を生かしながら、

市民や企業の景観意識の向上を図り、全市において地区ごとにふさわしい都市景観、

田園景観、自然景観を育成していく。

2. 1 公園・緑地

主な課題

・ 街全体として緑が不足

・ 子どもの遊び場(公園)が不足しており、駐車場等で遊び危険(団地の公園

は申し訳程度)

・ 公園管理等の町会への要望が増加

・ グリーンベルトの活用が不十分

・ 親水空間が不足

提言の内容

(11)

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 中央分離帯等道路の緑化推進(非アスファルト化) ・ 花と緑によるまちづくり活動の促進

・ 沿道の木、花の日常のメンテナンス活動の促進

〇 公 園 、緑 地 、街 路 樹 、ポ ケ ッ ト パ ー ク 、山 林 等 の 系 統 的 整 備 、保 全 に よ る 緑 の

ネ ッ ト ワ ー ク 形 成 ;

「緑のロード」

◆ 具体的な施策・事業の提案 ・ 街路樹のベルト化

・ グリーンベルトの再整備と活用促進

・ パブリックアートの導入による高品質の都市公園形成

〇 海辺や川岸における親水空間整備の推進

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 海辺、河川の美化と散策路(休憩スポット等)の整備 ・ 市内の河川流域における河岸林の整備

・ 海岸へのアクセス向上

〇 その他

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 公園管理事務所のビジターセンター化(緑の学習プログラム) ・ 防災・避難場所としてのコミュニティ公園整備

2. 2 景観

主な課題

・ 美しい街並みがごく一部に限られている

・ 景観を文化として大切にする意識が不足している

・ 自然景観が重視されていない

・ 景観を楽しめるスポットが少ない

提言の内容

〇 市内全域(市街地、農地、海、山)での環境、景観に配慮したまちづくり

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 市街地からの遠景としての函館山、横津山系などの山並み景観の保護

(12)

・ 函館港入港時に見える街並みの美化(老朽施設、建物壁面の改善、屋外広告物規制等) ・ 市街地遠景(函館山と建築物による街全体のスカイライン)に配慮した建物高さ規制 ・ 景観回復のため遊休施設の適切な措置

・ 電線の地中埋設促進

・ 坂の突き当りや主要交差点など景観上重要なポイントにおける建築物の美化

・ 水の景観(海、川)を楽しむスポットの整備(海辺のベンチ、橋詰(橋のたもとの) 小公園、橋中央の休憩所等)

・ 自然を楽しめる道路沿道の景観保護

〇 景観条例の適用拡大、強化(地区の特性に応じて)

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 規制エリア外縁部での緩衝地帯(段階的規制区域)の設定 ・ 景観アドバイザー制度の活用・充実

・ 西部地区の街並み保全の経験(市民活動及び行政施策)を全市に生かす ・ 地区別の景観協議会の立ち上げ

〇 景観保全意識の醸成(市民、企業)

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 市民によるゴミ拾い、町並み観察の促進 ・ 地域景観形成への企業の配慮

・ 学校教育の場における景観教育の充実

2. 3 環境保全

主な課題

・ 河川、海洋の汚染により水産資源が減少

・ 漁業雑排水、家庭雑排水(合成洗剤)による海洋汚染

・ 郊外開発による緑地の減少

・ 廃棄物の不適切な処理による土壌、水質汚染等による自然環境破壊

提言の内容

〇 水と緑のネットワーク強化による環境保全と水資源の安全確保;安心は「水」から

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 函館山の自然保護(自動車交通の制限) ・ 環境調査を公開し皆で検討

・ 植樹・植林への取り組み、市民参加

(13)

・ 植林による昆布の保護、育成

・ 函館山の学校部分林(市内小中学校管理)の再生と活用

〇 生態系を保全する地域環境計画の策定と景観計画との連携

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 田園地帯、山並み、海岸、湖沼・河川敷等の生態系を保全する地域環境計画の策定 ・ 生態系を保全する地域環境計画と連動した景観計画の策定(景観保護、景観づくり)

〇 資源、エネルギーのサイクル化

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ クリーンエネルギーの導入促進 ・ 企業としての取り組み促進 ・ 街路の雑草等の堆肥化

〇 その他

◆ 具体的な施策・事業の提案 ・ 環境にやさしい産業の育成

・ 家庭雑排水による水質汚染の防止(洗剤、廃油等の配慮) ・ 原子力関連施設の広域的な環境への影響を注視

2. 4 廃棄物

主な課題

・ 民間の処分場は管理(自然環境保護への対応)が不十分となる恐れがあり、

ゴミ埋め立て計画が環境に与える悪影響が心配

・ 廃棄物の規制が始まり山間部にゴミが捨てられるようになった

・ 将来的な廃棄物の処理能力が心配

提言の内容

〇 廃棄物減量と資源再利用及びエネルギー化の促進

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 天然ガスを利用した自家用コージェネレーションシステム(一つのエネルギーから電 気、熱など複数のエネルギーを同時に取り出すシステム)の利用促進

・ 家庭用コンポスト(生ごみや下水汚泥などの有機性廃棄物を微生物の力で分解して堆 肥化する技術)の利用促進

(14)

〇 条例制定による廃棄物不法投棄の取り締まり強化

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 不法投棄監視における民・官の連携強化

・ 民間の監視者(受託業者、ボランティア)への勧告権等の権限付与 ・ 産業廃棄物の発生時の処理方法(処分場、経路等)届出の義務化

〇 条例制定による廃棄物処理における環境保護の強化

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 処分場の許可過程における情報公開の徹底と環境保護要件の強化 ・ 処分場の配置、管理に対する環境保護の観点からの規制と監視の強化

〇 その他

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 街なかや海・川・山での市民の清掃活動の促進

・ ごみ散乱防止に関する条例の周知徹底や歩きタバコ禁止条例の制定

2. 5 上水道

主な課題

・ 良好な水質の維持

・ 山間部の開発や廃棄物処理による水源の汚染が心配

・ 水道料金の適正な水準の維持

提言の内容

〇 条例制定による森林等水源地帯の環境保全強化と水質の維持

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 水源地域の産業廃棄物による汚染に対する総合的な防止策 ・ 水源地帯における河岸林の整備

・ 水源地帯での民有林の保全

・ 台風による倒木の処理の仕組みづくり

〇 水資源の有効利用

◆ 具体的な施策・事業の提案

(15)

〇 水道施設の防災対策

◆ 具体的な施策・事業の提案 ・ 水道施設の耐震化

2. 6 下水道

主な課題

・ 下水道未整備地区での水質汚染による水産資源への悪影響

・ 高齢者世帯など、下水道の整備費用負担が厳しい世帯が多い

・ 市内全域での下水道整備はコスト面が問題

提言の内容

〇 下水道整備の促進

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 水源保護の観点からの下水道整備(水源上流地域) ・ 都市型水害(集中豪雨等)対策の推進(遊水池等の整備)

〇 閉鎖性水域における環境保全の強化、高度化による水質の保全、改善

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 富栄養化に対する処理の高度化

〇 地域の特性に対応した分散的な処理システムの活用

◆ 具体的な施策・事業の提案 ・ 各戸でバイオトイレ処理

(16)

テーマ3

誰もが安心して暮らせるまち(安全・安心)

提言の視点

(背景と課題)

市街地の郊外への急速な拡大と、核家族化や高齢化の進展は、従来の地域コミュ

ニティの弱体化につながった。従来は隣近所におけるしっかりとした信頼関係や助

け合いの精神によって守られてきた安全や安心が、現在では失われつつある。

また、車社会となった現在、歩行空間が犠牲にされるなど、街角の危険も増して

いる。さらに犯罪の凶悪化や巧妙化が、市民生活に大きな不安を与えている。地震

や津波などの大災害への対策も、重要な課題となっている。

(今後の方針)

今後は、安全・安心のまちづくりを推進するために、防災、消防、防犯などの各

分野において、市と国・道の連携体制の見直しや強化を進める。

また、行政と町内会、市民活動団体、民間企業との連携を強めるとともに、安全・

安心の分野における市民意識の向上や地域コミュニティの再生を進め、地域におけ

る自主的な安全・安心の仕組みづくりと、高齢者や障がい者を孤立させない優しい

まちづくりを推進する。

安全・安心の市街地形成のためには、密集市街地の改善、傾斜地の宅地開発の抑

制、生活道路や街角の危険を取り除く整備等を進めるとともに、ITS(高度道路

交通システム)等の新技術導入を促進する。

さらに、防災、消防・救急、防犯等の分野において、情報伝達のネットワークを

迅速、確実なものとし、同時に必要なシステムの開発や導入を推進する。

3. 1 防災

主な課題

・ 町内会に対する災害時の対応組織作りの要請が負担となっている

・ 災害時の避難場所や避難経路などが十分周知されていない

・ 災害時の弱者(高齢者、障がい者)の保護

・ 傾斜地の住宅地や密集市街地では被害が大きくなる恐れがある

提言の内容

〇 地域コミュニティにおける防災能力の向上、住民意識の向上

◆ 具体的な施策・事業の提案

(17)

・ 企業としての取り組み促進

・ 訓練や計画策定への市民の積極的参加による防災意識の向上

・ 地域における防災士(最新の科学、防災、救助等の知識を持った人材;NPO法人日 本防災士機構で認定)の育成、活用

〇 防災情報ネットワークの整備

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 災害時のテレビ・ラジオ放送の確保、内容充実 ・ 防災無線が聞こえない難聴者への対応

・ 避難支援システムの開発、導入

〇 防災計画・避難計画の充実

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 災害時の避難経路のわかりやすい表示 ・ 避難経路、避難計画の周知徹底

・ 救助支援システム(生体反応確認システム、救助ロボット等)の開発、導入 ・ 建築物の老朽危険度判定の推進と対応

・ 避難後のケア(高齢者、障がい者)の充実

・ 災害時のライフライン(電気、ガス、水道)の確保と関係機関との連携による迅速な 復旧

・ 主要施設での自家発電機能の強化

・ 災害時の物資供給や重機貸与、救援体制など広域圏での相互協力の推進

〇 災害に強い市街地の形成

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 傾斜地での宅地開発制限(崩落防止) ・ 電線の地中埋設促進(倒壊防止) ・ 木造密集住宅地の改善

3. 2 消防・救急

主な課題

・ 消防団組織の高齢化

・ 救急車をタクシー代わりに利用する例がある(優先的に受診される等)

(18)

提言の内容

〇 救急医療体制の充実

◆ 具体的な施策・事業の提案 ・ 緊急通報体制の更なる整備

・ 夜間、休日の救急患者受け入れ体制(患者搬送との一体性)の確保

・ 救急車の適切な出動体制の構築(緊急時と不急時の対応の適切化;ただし、緊急か不 急かの判断が難しいとの意見もあった)

・ 一定の救急搬送業務における民間活用(不急時等)

〇 広域救急体制の構築

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 救急車とヘリコプターの組み合わせによる旧4町村地域から大型病院への急病(重症) 患者搬送体制の構築(ただし、コスト面の不安や安易な利用が増えないかとの懸念の声 もあった)

〇 地域における消防能力の強化

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 地域の人々の日常的な結びつきの再確認 ・ 住民主体での訓練の実践

・ 消防団員の募集PR

・ 地域における初期消火能力の向上(消防団等)

・ 町会等民間の消火活動など危険を伴う活動に対する行政による保障(保険等) ・ 一定の出動業務への民間活用

3. 3 生活道路

主な課題

・ 狭い道路に大型車が通ると危ない

・ 駐車マナーが悪い

・ 除雪の問題

・ 旧4町村地域では住民にとっての生活道路が、通過する自動車にとっては幹

線道路となっているため危険

・ ロードヒーティングの整備とコストの問題

・ 見通しが悪く危険な交差点が多い

(19)

提言の内容

〇 生活道路の安全確保による近隣交通機能の回復

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 生活道路は物理的にスピードの出しにくい設計とする(歩車共存道路等) ・ 角地での隅切り、低くて見通しのよい塀、生垣の奨励

〇 冬季の生活道路の適切で無駄のない管理

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 高齢者、障がい者宅での除雪ボランティアの普及(支援)

・ 天候デリバティブ(豪雪など長期的天候変動に応じて保険料が支払われる仕組み)の 導入による除雪予算の適正化

〇 安全で快適な歩行空間の確保

◆ 具体的な施策・事業の提案 ・ 観光地の駐車場利用の徹底 ・ 違法駐車取り締まり強化 ・ 狭い歩道からの電柱の撤去

・ 社会的弱者(高齢者、障がい者、子ども)に優しい歩行空間の整備

3. 4 交通安全

主な課題

・ 駐車違反や暴走族取締りが手薄

・ 信号の設置や運用などについての要望が地元で解決できない

提言の内容

〇 ITS(高度道路交通システム)を利用した交通安全の推進

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 高度な自家用車(自動速度制限、安全確認等)の普及促進 ・ ITSによりエリア別に速度を制御

〇 交通安全における民・官協力

◆ 具体的な施策・事業の提案

(20)

〇 地域の実情に対応した交通計画の策定と自主的な交通管理

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 市街地形成の方針などの都市計画と整合的な交通計画の策定と交通管理

・ 交通規制、信号管理(新設、変更)の権限を市に移管(あるいは道警内部の権限を方 面本部に)

〇 その他

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 暴走族対策の徹底(通報後の速やかな対応、それが可能となる人員配置) ・ 道路標識の改善、充実

3. 5 防犯

主な課題

旧4町村地域では外出時鍵をかけない家も多いが過疎化で隣家が遠くなり問題

・ 町内会に対する自警団づくりの要請が負担となっている

・ 小学生の登下校時の不審者対策

地域で子どもをしかる運動に対し、見知らぬ人からの声掛けを無視する指導あり

・ 悪徳リフォームや振り込め詐欺で高齢者の被害が増えている

・ 青少年の薬物使用(暴力団の資金源)

提言の内容

〇 防犯における民・官協力(地域での役割分担)

◆ 具体的な施策・事業の提案 ・ 学校、警察、地域の連携強化 ・ 民間企業への防犯関連業務の委託

〇 防犯情報システムの構築

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 犯罪発生情報のメール配信の普及

・ 登下校時の児童、生徒の衛星通信を活用した位置確認システム(GPS)の導入促進

〇 地域コミュニティ力の強化による地域防犯

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 日常の挨拶、声掛けや花を植える活動を通じ地域コミュニティを再生し、まちの安全 を取り戻す

(21)

孤立させない)

・ 地域住民が子どもの生活を見守る

・ 子どもを不審者から守る協力者(逃げ込める店舗、個人住宅)の増員 ・ 緊急通報体制の更なる整備

〇 その他

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 街灯の増設により犯罪の発生しやすい死角を減らす ・ 暴力団活動の取り締まり徹底

・ 薬物使用、暴走行為等の青少年犯罪の防止策強化

3. 6 消費生活

主な課題

・ コンビニの増加により利便性が向上したが、なじみの商店がしまるのは残念

・ 郊外大型店舗の増加で地域の商店街が衰退しているが、自家用車を利用でき

ない市民もいるので、徒歩、公共交通で行ける商業地も必要

・ 商店街は品揃え、価格、営業時間、サービス内容など消費者のニーズに合わ

せた努力が必要

・ 悪徳商法が増えている

・ 買い物に出られない高齢者、障がい者の支援

提言の内容

〇 消費者保護政策(悪徳商法対策)の推進

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 消費者相談センター機能の維持(道→市への引継ぎ) ・ 市、道警、民間団体の連携強化

〇 高齢者、障がい者の消費生活をサポートするシステムづくり

◆ 具体的な施策・事業の提案

・ 買い物代行サービスの充実(生活インフラ向上) ・ バス型移動店舗の普及

〇 中心商店街と大型郊外店の役割分担による消費生活の充実

◆ 具体的な施策・事業の提案

参照

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